スエズ運河座礁船 共同海損の宣言について

去る3月23日、台湾の船会社が運航するコンテナ船「EVER GIVEN」がエジプトのスエズ運河で座礁しました。本船は救助により29日に離礁に成功しましたが、4月1日、船主が共同海損を宣言しました。

共同海損とは、船舶と貨物が共同の危険にさらされた時、この共同の危険を免れるためにかかった救助費用や犠牲になった物の損害費用を、船舶・貨物の所有者が共同で負担しようする仕組みのこと。
海難事故は自動車事故と違い、過失割合を算定することや事故原因そのものの特定が難しい!それならば、全ての費用を当事者間で負担するしかない、という考え方ですね。

今回のEVER GIVENのケースにおいては、本船に貨物を載せていた荷主は、自身の貨物が破損している・いないに関わらず、共同海損で生じた費用の支払いを求められます。このような金銭的負担に加え、貨物の引き渡しを受けるのに必要な事務手続きにも、大変な手間と時間がかかります。精算や事務手続き完了まで数年かかることも珍しくありません。

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